くらし情報『セキュリティのトビラ (20) 標的型攻撃メール訓練のトビラ(2)』

2015年6月24日 10:00

セキュリティのトビラ (20) 標的型攻撃メール訓練のトビラ(2)

とグループの人に通達

これでは身も蓋もありませんね。

ここまでの説明して来たこと全てが、訓練の行われ方について筆者が懐疑的になるポイントです。

しかし、その一方で、筆者は「訓練そのものが無駄である」とは考えていません。

皆さんには、世の中に存在する訓練の意義を今一度考えていただきたいと思います。例えば、火災訓練を思い浮かべてください。

火災訓練と聞いて、「火事そのものを起こさないための訓練」を浮かべる方は少ないと思います。おそらく、殆どの人が「火事が発生したことを想定した避難の訓練」を浮かべることかと思います。

火事が起きたときの死因として多いものとして一酸化炭素中毒があります。
物が燃えることによって発生する煙に視野を奪われ、有毒ガス吸い込んでしまい意識障害を起こし、結果、逃げ遅れて焼死してしまうそうです。火災によって発生する有毒ガスが室内上部に集まりやすいため、火災訓練では姿勢を低くし、ハンカチなどを口に当てて避難する経験があることでしょう。

そして、人が避難する際にパニックに陥り、ビルの出口に殺到した時の転倒などによる二次災害を避けるために、慌てずに落ち着いて行動しつつ避難経路を確認するといった行動をしますよね。

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