2015年7月2日 15:10
海外の『金』の楽しみ方 (1) "金の都市"ドバイ、減量1kgにつき1gの純金がもらえるキャンペーン!
純金をもらうには、3キロ以上の減量に成功しなければならない。また、2014年のプログラムは子どもの減量に主眼が置かれており、14歳以下の子どもは2人まで家族として参加でき、家族として減量に成功すれば、1キロに対して金2gのボーナスプレゼントが用意されていた。
なお、2013年の実績では、9600人が参加し、約280万ディルハム(約9240万円、1AED=33円)相当の純金が提供されたという(今年の募集は未発表)。
○「金の都市」と呼ばれてきたドバイ
そもそも政府がこのような政策に予算を投じるのは、ドバイをはじめ湾岸諸国には肥満や生活習慣病がまん延しているという現実がある。高カロリー食が急速に普及したにもかかわらず、暑いこともあり、国民は全般的に運動不足。結果、20%近い国民が糖尿病という世界有数の糖尿病大国になってしまったという背景があるのだ。
そこでなぜ純金のプレゼントが? という点もお国柄がうかがえる。ドバイは元々、地元の人々に「金の都市」と呼ばれてきた。
ベドウィンがアラビア砂漠で遊牧していた時代にさかのぼって、ドバイは金の取引拠点として発展してきた歴史がある。ペルシャ湾の輸出航路に近いアラビア半島に位置するため、世界有数の金山であるアフリカと世界で最も多く金を購入するインド市場との懸け橋の役割を担ってきた。