2015年7月10日 10:08
知る人ぞ知る人気講座!経営者に伝わる「IT構想書の作成講座」- 後編
ただその場合、どうしても使い勝手の改善に視点が向かってしまう。それでは、システムを変える意味はありません」
現場から苦情が上がった部分に対応したとしても、それはあくまで「現状の改善」にしかならない。だが基幹システムというものは長い期間にわたり、使い続けていくものである。
「今のシステムが使いやすく改善されても、それが5年後、10年後にも使いやすいとは限りません。場合によっては、基幹システムそのものがボトルネックとなってしまい、企業の成長を妨げてしまうことも十分にあり得ます。ですから今を基準にするのではなく、最低でも5年先を見越してシステムを考える必要があるのです」と宮下氏は主張する。だからこそ企業成長や事業の移り変わりを予想した上でシステムを検討する「超上流構想」が有効なのだ。
○5年先を見据えたシステムを生み出す超上流フレームワークの「6つ構成要素」
宮下氏による「超上流構想書作成講座」では、NTTデータセキスイシステムズが用いる超上流構想書を作成するためのフレームワーク「超上流フレームワーク」を元に解説が行われている。
ここでは、特に重要となる「6つの構成要素」について宮下氏のコメントとともに紹介しよう。