2015年7月21日 11:00
シリコンバレー101 (622) 平均販売価格600ドル超でも売れるiPhoneと400ドルを下回る不振のPC
iPhoneが例外なのだ。Android端末の平均販売価格は185ドルである。ハイエンド端末が伸び悩み、PCと同じように低価格競争の泥沼にはまり込んでいる。しばらく前に、スマートフォン・メーカー8社(上場企業のみのためXiaomiやMicromaxは含まれない)の営業損益を推測したCanaccord Genuityのレポートが話題になったが、2015年第1四半期の営業損益において、Appleの営業利益が全体の92%を占めた。
もう1つ付け加えると、PCがまったく売れていないわけでもない。不振のPC市場にあって、Macだけは好調な伸びを維持している。Macの平均販売価格は1200ドルを超えるが、IDCの6月期のMacの出荷台数予測は16%増である。
○飽和後市場を制するApple
Appleは先週、第6世代のiPod touchを発表したが、気づいたらAppleを除いて今もデジタル音楽プレーヤーを扱っている大手メーカーはソニーぐらいである。
デジタル音楽プレーヤーは斜陽市場になり、iPodはAppleのWebサイトのメニューから消えるような存在になったものの、デジタル音楽プレーヤー市場を独占するiPodは決して小さな存在ではない。