2015年7月21日 13:33
Enterprise エディションから見えるWindows 10の変化 - 阿久津良和のWindows Weekly Report
既報のとおり、Microsoftは7月29日にWindows 10無償アップグレードを開始するが、同日から使用可能になるエディションはWindows 10 HomeおよびProのみ。Enterprise エディションは8月1日以降、SA(ソフトウェアアシュアランス)を通じて展開を始める。
Enterprise エディションは中堅~大企業の利用を想定した設計のため、コンシューマー向けのエディション以上に安定性や信頼性が要求される。特にRTM(製造工程版)という開発プロセスを省いたWindows 10では、十分な検証期間を設ける必要があるだろう。個人ユーザーの多くは、HomeやProを選択することになるものの、それでもEnterprise エディションがすべての機能を備える"全部入り"であることに違いはない。
上図は日本マイクロソフトが作成したスライドである。Home/Proと重複する機能も並んでいるが、ビジネスユーザー向け機能として、Enterprise Data ProtectionやAzure AD(アクティブディレクトリ)との連係をアピールしている。同社の説明によれば、これらのエンタープライズ系機能がどのような条件下で動作するのか明確に決まっていないとのことだが、たとえばEnterprise Data Protectionはシステム管理者が各機能の有無をポリシー設定するため、ドメインやAzure ADへの参加が必要となるだろう。