くらし情報『航空機とIT (56) 飛行安全とIT(9)低視界環境下での着陸』

航空機とIT (56) 飛行安全とIT(9)低視界環境下での着陸

土埃が舞い上がることで妨げられるのは、目視による、可視光線を使った視界の確保である。ということは、可視光線以外の手段で機体周囲の状況をセンシングすれば、何らかの支援手段を実現できるのではないか?という考え方が出てきた。

たとえば、英国防省の研究部門・DSTL(Defence Science and Technology Laboratory)が、ヘリコプター・メーカーのアグスタウェストランド社と組んで、暗視ゴーグル(NVG : Night Vision Goggle)などから得た外部の映像をHUD(Head Up Display)に表示するシステムを研究した実例がある。単に赤外線映像などの映像データを表示するだけでなく、機体の高度・速度・動きなどを表示するシンボル表示を併用することで、状況認識を改善しようという考え方だ。

アメリカのシエラネバダ社(Sierra Nevada Corp.)は米陸軍からの契約で、HALS(Helicopter Autonomous Landing System)を開発した。同社が用いたのは、mm波レーダーを用いる方法である。mm波レーダーは、波長が短い分だけ分解能が高いので、近距離で障害物を検知するには具合がよい。

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