くらし情報『航空機とIT (56) 飛行安全とIT(9)低視界環境下での着陸』

航空機とIT (56) 飛行安全とIT(9)低視界環境下での着陸

受信機、地磁気検知装置の組み合わせを使用する。

SeLaで特徴的なのは、コックピットの操縦士だけでなく、キャビンにいる機付長のところにもディスプレイを設けていることだ。この手の支援手段がないときには機付長が目視しながらパイロットに口頭で指示を出しているので、その流儀に合わせる狙いがあるのかも知れない。

どんなシステムでもそうだが、実際の運用形態との親和性を無視したのではうまくいかない。現場がソッポを向いてしまう可能性につながるからだ。

○執筆者紹介

井上孝司

IT分野から鉄道・航空といった各種交通機関や軍事分野に進出して著述活動を展開中のテクニカルライター。マイクロソフト株式会社を経て1999年春に独立。「戦うコンピュータ2011」(潮書房光人社)のように情報通信技術を切口にする展開に加えて、さまざまな分野の記事を手掛ける。
マイナビニュースに加えて「軍事研究」「丸」「Jwings」「エアワールド」「新幹線EX」などに寄稿しているほか、最新刊「現代ミリタリー・ロジスティクス入門」(潮書房光人社)がある。
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