『るろ剣』剣心が相手の耳を…これまでと全く違う「The Beginning」アクション
でも狙ってできるものでもないので、10個やったらその1個か2個くらいが残るものだと思っているんです。だから、捨てようが残ろうがいろんなものを組み込んでいかないと。僕らは「おかず」と呼んでるんですけど、そういうものを作ろうと意識しています。ただ、おかずだけでは飽きるから、お新香なんかでつないで、サイドディッシュも添えていく(笑)。そうやって、いろんなものを入れてシーンを作ることは多いです。
機関車とかも、立体的なセットはやっぱり立体的に使うべきだから、僕の作るアクションはいつもセットを一周します。やっぱり、ずっと戦っていると飽きるじゃないですか。何しろ、僕が飽きてしまうんです (笑)。
飽きられないようにあの手この手で工夫しています。だから永遠に多めに作らなければいけないんです(笑)。5分のアクションなら、倍の10分ぶん作る。それができるのが『るろ剣』のいいところです。
■谷垣健治
1970年生まれ、奈良県出身。倉田アクションクラブで学び、1993年に単身香港へ渡る。ドニー・イェンの元で多くの作品に関わる。ジャッキー・チェンが会長を務める香港動作特技演員公會の唯一の日本人会員で、日本では日俳連アクション部会委員長を務める。