2015年7月28日 10:46
製造業のデジタル化が進む中でシーメンスPLMが重視すること - 「インダストリー 4.0」で重要な「シームレスなインテグレーション」とは
近年、製造業にとって重要なキーワードとなっているのがドイツ発の「インダストリー 4.0」だ。「インダストリー 4.0」は、「センサーによって情報を収集したデータを活用する」というIoTのコンセプトを製造業向けに拡張させたアイデアで、工場をネットワーク化して製造プロセス全体を最適化することを目指している。
製造業をデジタル化していくという点で、キープレーヤーとなるのがソリューションベンダーだ。今回、「インダストリー 4.0」発祥の地・ドイツにグループ本社があり、製造業と密に関わってきたシーメンスPLMソフトウェア(シーメンスPLM)のグローバル・セールス、マーケティング、サービス担当エグゼクティブ・バイスプレジデントであるトニー・ヘミルガン氏に時間をもらい、同社が「インダストリー 4.0」において何を重視しているのか、話を聞いた。
○データを設計に活用するだけでは不十分
ヘミルガン氏によれば「インダストリー 4.0」では「シームレスなインテグレーション」が重要だという。直訳すれば「途切れのない統合」ということになるが、具体的には何を統合すれば良いのだろうか。IoTでは、製品ライフサイクルにおける、運用フェーズの製品データを集めて設計フェーズにフィードバックするというサイクルの構築が重要とされる。