2015年7月29日 14:27
コンシューマー向けデジタルカメラの祖、カシオ「QV-10」が誕生20年 - 対談で振り返る開発話
●持っていると女性にモテた?
カシオ計算機が1995年に発売したデジタルカメラ「QV-10」は、コンシューマー向けデジタルカメラの「祖」ともいえる製品だ。国立科学博物館の重要科学技術史資料(愛称:未来技術遺産)にも登録されている。QV-10の誕生から20周年を迎えるにあたり、当時の開発やその後の歩み、カシオが考えるこれからのデジタルカメラをテーマとして、報道向けの記念対談と特別展示が行われた。
対談のメンバーは、QV-10の中心的な開発者だった末高弘之氏(現在は株式会社OPCOM 代表取締役 社長)、カシオ計算機 執行役員 QV事業部長 中山仁氏のお二人。進行役はデジタルメディア評論家の麻倉怜士氏が務めた。
○QV-10の成功は、まったく売れなかった電子スチルカメラから始まった
麻倉氏「QV-10が95年に発売されたとき、一目で惚れてすぐ買って、さらに何台も買いました。女性がいるところに持って行くとすごくもてたので、『モテカメ』として使わせてもらいました(笑)。
QV-10にはコミュニケーションパワーがあることを当時から発信していて、開発者の末高さんと中山さんには何度も取材しました。