くらし情報『コンシューマー向けデジタルカメラの祖、カシオ「QV-10」が誕生20年 - 対談で振り返る開発話』

2015年7月29日 14:27

コンシューマー向けデジタルカメラの祖、カシオ「QV-10」が誕生20年 - 対談で振り返る開発話

静止画を撮るカメラで、静止画でもこんなこと(編注:上記のコンセプト)ができるんですと説明しても、『静止画しか撮れないの?』と、なかなか理解していただけなかったですね」

麻倉氏「VS-101が失敗に終わって、どんな風にQV-10へと結びついていったんでしょうか」

末高氏「カシオ計算機として力を入れて製品化したVS-101が失敗して、もうカメラは止めようとなりましたが、いやいや、コンセプトは残ってると。そこでキーワードになったのが、小型化とデジタル化で、さっそく試作機を作りました。

それが「熱子・重子」です。まったく小型ではなくて、とにかく『熱くて重い』機械になってしまいました。重いのは何とかなるんですが、熱いと動作に不具合が出ます。ファインダーを潰してファンを付けて、やっと動くようになりました」

麻倉氏「ファインダーがないカメラというのは斬新ですね。そこから『液晶』が新たなキーワードになるわけですね」

末高氏「当時のカシオ計算機は液晶テレビを製品化していましたから、それを熱子・重子に付けました。ファインダーになるし、撮った写真をその場で見られます。
公園などへ試し撮りに出かけて、液晶画面があることの楽しさに初めて気付きましたね。

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