2015年7月31日 11:06
「今のニトリは30点」 - 白井社長が語る近未来のオムニチャネル構想
別の店舗に行って実際に商品に触れたいという時だけでなく、すぐに購入したいといった緊急性にも対応できるようになります。さらに、できれば年度内には、ネット上で商品を予約できる仕組みも構築したいですね。
将来的な目標を掲げれば、自分の部屋などを写真にとってタブレットに表示し、どこにニトリの商品を置くと最適なのか、どんなコーディネートができるのかといったことが体験できるようになると良いのではと思っています。
●残り70点を埋めていくために
――― オムニチャネルを推進する上で重要となるインフラはどうでしょうか
ニトリでは「製造物流小売業」を標榜し、原材料の調達や商品の企画・製造、販売、配達まですべての仕組みを自前で持っています。物流インフラとしては、年間で300万件、定期的に配送できるエリアの人口カバー率は、日本全国の98%に達するだけの実績があります。しかも、ニトリから配送する商品の多くは家具などの大きいもので、日本国内であれば、ほとんどの地域に2人で配送できる仕組みを持っています。その点が、一般的な物流業者と大きく異なります。
加えて、このほど、物流事業を担う子会社のホームロジスティクスは、伊藤忠テクノソリューションズとの連携により、クラウドサービス「Mobile Asset Management Service」