孫正義氏「情報革命」3つの注力分野を語る 『SoftBank World 2015』基調講演
あなたしかいない。ぜひ組んでくれないか」と、当時のiPodに電話機能をつけることを構想した手書きの絵を見せ、こういうものを作って欲しいと話したそうだ。
孫 「勝てる手段も戦略もなく参入するのは無謀な戦い。これからの時代、携帯端末が最も重要なインターネットの中心的危機になるということを先読みし、成長戦略を描きました。」
その後、過去に他の誰もが手にしたことのなかった情報の武器を日本国内で独占販売し、同社の大きな発展に寄与するものとなった。
●キーワードはIoT、AI、スマートロボット
○ソフトバンクグループが注力する3つの成長分野
今後成長が期待される様々な分野の中で、孫氏はその中心になるものとして「IoT」「AI」、そして「スマートロボット」の三つを挙げた。
IoT (Internet of Things=モノのインターネット)については、現在1人平均2つのデバイスをインターネットに接続しているが、今後30年でそれが1人平均1000個にまで拡大すると予測。世界の人口を越える数のデバイスがあらゆる情報をクラウドに持ち込むことになる。しかし、ただデータが集まるだけでは意味がない。
孫氏は、これらを分析し、データマイニングして新しいビジネスモデルを構築する「IoTエコシステム」