大阪大など、美人の見た目を参考にしたアンドロイド「ERICA」を開発
発声から唇の動きや頭部の動きを自動的に再現することで、発話と一致した自然なしぐさを生み出すことができる。音声認識技術は、「Julius」というオープンソース音声認識エンジンにディープラーニングを導入することにより、多様な発音の音声を認識することを可能とした。
音声については、HOYAサービスの協力のもと、「ERICA」のイメージに合う声優の音声を20時間以上収録し、録音した声を音素に分解し、再合成することで、人間らしい音声を追求した。
「ERICA」の身長は立位時で166cmで、頭部を中心に埋め込まれた19本の空気圧アクチュエーターにより、滑らかな動作を実現している。アクチュエーターは2年後に30本まで増やし、腕を含めた上半身が人間らしく動くように改良していく予定だ。この空気圧アクチュエーターの制御に用いる回路はほぼ無音の新しい回路で、大きさも従来の半分以下であることから、アクチュエーターの数を増やしても、アンドロイドの外見に影響を与えることなく、体内に埋め込むことができるという。同アンドロイドは現在、研究室の来客と対話し、自己紹介をするという限定された状況において、人間の動作や音声を認識し、しぐさを交えて自然に対話することができる。