2015年8月4日 09:00
「スローカロリー」のパラチノースと運動の併用で、メタボ改善効果アップ
第23回日本運動生理学会がこのほど都内で開催され、天然の糖質「パラチノース」に着目した研究のランチョンセミナーが行われた。パラチノースは生活習慣病などの改善に有効とされており、当日はその相乗効果が期待できる研究成果が発表された。
○さまざまな分野で注目されるパラチノース
「体内でゆっくりと吸収する食べ物のエネルギー」を意味する「スローカロリー」という言葉をご存じだろうか。スローカロリーは血糖値やインスリンが急激に上昇せず、おだやかに吸収されていくため、内臓脂肪が蓄積しにくく、満腹感や満足感が持続するという特徴を持つ。
パラチノースもスローカロリーに該当し、優れた機能性甘味料として、医療分野をはじめ、スポーツ分野やダイエット食品などさまざまなものに広く使われ始めている。
今回のランチョンセミナーでは、東京慈恵会医科大学 医学部医学科の鈴木政登氏が「糖-脂質代謝に及ぼす一過性パラチノース経口投与の影響およびメタボリックシンドローム危険因子に及ぼす長期投与と運動との併用療法の影響」と題して、その研究成果を講演した。
肥満や糖尿病療法の基本となるのは、食事と運動療法にある。これまでの食事療法では、「摂取エネルギー量を制限」