くらし情報『新型基幹ロケット「H3」の挑戦 (3) 「大きなものから小さなものまで」柔軟な打ち上げを可能に』

2015年8月7日 11:00

新型基幹ロケット「H3」の挑戦 (3) 「大きなものから小さなものまで」柔軟な打ち上げを可能に

新型基幹ロケット「H3」の挑戦 (3) 「大きなものから小さなものまで」柔軟な打ち上げを可能に
2014年度から開発が始まった、新型基幹ロケット「H3」。2020年度に試験機1号機が打ち上げられる予定で、現在活躍中のH-IIAロケットやH-IIBロケットの後継機となることが計画されている。

H3ロケットは宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業とが共同で開発を行っており、2015年度からはロケットの基本設計が始まっている。また7月2日には、それまでの「新型基幹ロケット」という呼び名に代わり、ついに「H3」という正式名称が与えられるなど、徐々にその姿が明らかになりつつある。

本連載では、H3の開発状況について、新しい情報などが発表され次第、その紹介や解説などを随時、お届けしていきたい。

第1回では、7月8日にJAXAが開催したH3ロケットに関する記者会見から、H-IIAロケットと現在の日本のロケット産業が抱えている問題について紹介、また第2回では、そうした背景を踏まえ、H3はどのようなロケットを目指すのか、その狙いについて紹介した。

第3回となる今回からは、いよいよH3がどんな姿かたちや性能をもち、どんな技術を使って造られるのかについて見ていきたい。

○日本最大のロケット

現時点でのH3ロケットの想像図は、H-IIAロケットを拡大したような形をしている。

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