くらし情報『押さえておきたい人事の基本 (7) 社員の健康管理と熱中症対策』

2015年8月14日 11:30

押さえておきたい人事の基本 (7) 社員の健康管理と熱中症対策

この数字からも、熱中症を防ぐことが夏の安全・健康配慮の重要課題であることが分かるでしょう。

熱中症は、高温多湿で汗が蒸発しにくく、体温調整が難しい場合に起こりやすくなります。屋外作業時に多く発生しており、業種別に見ると建設業が4割、製造業が2割を占めています。不十分な空調下での室内作業や、営業の外回り中にも起きますので注意が必要です。熱中症を防ぐ上で最も重要なことの一つは、水分と塩分の定期的な補給です。「のどの渇き」という脱水のサインが出る前に、補給を習慣づけるような周知徹底が必要です。

熱中症は下記の通りⅠ度~Ⅲ度に分類されます。数字が大きいほど重症です。


Ⅰ度:めまい、立ちくらみ、筋肉痛、異常に汗をかく
Ⅱ度:頭痛、吐き気、身体がだるい
Ⅲ度:意識がない、身体がひきつけを起こす、真っすぐ歩けない、高い体温である

こうした症状が出た場合の対処としては、まず、涼しい場所に連れて行き、脇や首を冷やします。水分を摂れる場合は、そのまま安静にさせてください。症状が重い場合は、至急、医療機関へ連れて行きましょう。

糖尿病や高血圧、腎不全といった病気は脱水状態・塩分不足に陥りやすいため、熱中症が重篤になる恐れがあります。

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