くらし情報『おとぼけ顔に胸キュン! 「二〇加煎餅」は博多のお盆とも紐づいた銘菓だった』

2015年8月15日 08:00

おとぼけ顔に胸キュン! 「二〇加煎餅」は博多のお盆とも紐づいた銘菓だった

おとぼけ顔に胸キュン! 「二〇加煎餅」は博多のお盆とも紐づいた銘菓だった
福岡出身・在住者が他県民に自信をもってすすめたい博多銘菓の定番・東雲堂「二〇加(にわか)煎餅」(3枚入×3包/432円~)は、お土産としても大層重宝する。なんといってもまず、見た目がユニーク。箱を開け「ご自由にお取りください」状態でオフィスに置いておけば、煎餅に焼き付けられた味わい深い表情を確認すべく、誰もが手を伸ばしてしまうはず。

○あの表情は藩主公認

なんといっても、二〇加煎餅はおそらく煎餅界一、表情が豊かだ。愛らしい瞳と眉毛を眺めているだけでも心癒やされるという人は多い。しかしなぜ、この子たちはこんなにもキュンとくる顔にしつらえられることになったのだろう。

その秘密は、郷土芸能・福岡市無形民俗文化財「博多仁和加(にわか)」にある。約300年前の寛永年間、藩侯黒田忠之公の頃に端を発する郷土芸能だ。


当時、お盆の夜に集まった変わり者たちは、提灯の両縁を取ったものを頭から被り、目の部分だけくり抜いて視界を確保した上で往来をそぞろ歩いては、すれ違う人に軽口をたたいたりなぞなぞを仕掛けたりして笑わせたりしていたんだとか。そしていつしかその行為は「仁和加」と呼ばれるようになり、ついには藩主から認められて劇として演じられるようにまで成長。

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