2015年8月18日 12:00
兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃 (24) 兼業漫画家とLINEスタンプ
私のパソコンには「line」という名前のコミックスタジオのデータがある。開いてみると、線画を途中で投げ出した絵が1枚と、41枚の白紙という私の性格の全てを現した物が出てくる。(※個人が販売できる「LINE Creators Market」のLINEスタンプは40個を1セットで販売。申請には、購入ページ用の画像と使用時のタブ用画像を含む計42種類が必要となる)
世のクリエイターたちは簡単にLINEスタンプを作ってリリースしているように見えるが、何の締め切りや強制力もなしに40個+αものイラストを完成させるなんて、どんな精神力だよ、と思う。私は「デビューするまで漫画を完成させたことが一度もなかった」ということを再三にわたって言っているが、その気質は全く変わってないのである。
また、時間がないという理由もある。スタンプ作りは個人的なもので、それよりはまず締め切りがある仕事の方を優先すべきであり、そうするとスタンプ製作に割く時間はない…ともっともらしいことを言ってはみるが、これも何度も言っている通り、描かない奴は時間があっても描かない。
○カレー沢氏がスタンプを完成させるためのふたつの方法
逆に、このような人間がLINEスタンプを完成させるにはどうしたら良いかを考えてみる。