2021年7月24日 12:30
中川大志、改めて知った動物たちの実情…先輩・林遣都の自然体からは刺激
僕らは役として芝居をしていますが、動物たちと嘘なくしっかり向き合って、心を通わせないと、作品として伝わらないと思ったので、そこは大事にしたいと思いましたし、お芝居していて楽しかったです。
――原案小説や漫画版と比べて、映画版が一番大人向けな印象を受けました。
動物たちの歴史や、ペットとしてのシステム、保健所……今は動物愛護センターと言いますが、そうしたものがどう変わってきたのか、僕自身、知らないことがたくさんありました。僕も犬を飼っていますが、ちょっと目を背けたくなるような話にも、この作品に出演するうえでは向き合わなければいけなかったので、つらいところもありました。しかも僕の演じた柴崎という役は、この映画のなかでも、そうした社会的なメッセージや実情を伝えるうえですごく大事なところを担っている役です。そうしたことを少しでも多くの人に知ってもらえるきっかけになったらいいなと思いましたし、そのことも、この作品をやりたいと感じた大きな理由のひとつでした。
――確かに“きっかけ”になりうる作品ですね。柴崎を演じるうえで特に心がけたことを教えてください。
柴崎は、物事を広く捉えられる人間だと思います。