くらし情報『ISC 2015 - Graph500とGreen Graph500の動向』

2015年8月25日 09:00

ISC 2015 - Graph500とGreen Graph500の動向

この時のエントリはわずか9件であったが、今回は192エントリまで増加している。

192エントリの内、米国が83エントリ、日本が54エントリで、この2カ国で72%を占める。その次は9エントリの中国で、米国と日本以外での普及が課題と思われる。

次の図は、Graph500の1位、8位と全エントリの合計のGTEPS値を合計したものの年次推移を示したものである。2012年11月までは急速に性能が向上してきたが、その後は大型スパコンの設置も鈍化しており、性能の伸びが鈍っている。

実は次の2枚の図は2014年11月のもので、Kogge先生が間違って古いスライドを入れてしまったとのことである。しかし、この分析は前回とほとんど変っていないので、これでも良いと断って説明していた。

次の図は横軸にシステムのノード数を取り、縦軸はノードあたりのGTEPS値を取って各システムをプロットしたものである。
図の下に書いてあるように、シンボルの色や形はシステムの形態を表している。この図で分かるのは1ノードのシステムはGTEPS/Nodeが高く、ノード数が多くなると性能が低下して行く傾向にあるという点である。シングルノードのシステムではすべてのグラフデータが共通メモリに入っており、通信コストが低いので高い性能が得られ、ノード数が増えると、通信の時間が増えるので性能が低下するためと考えられる。

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