2015年8月25日 22:27
暑がりさんも寒がりさんも一緒に快適 - 三菱、イチから設計見直したエアコン「霧ヶ峰 FZシリーズ」
○左右独立駆動するファンで個人に合わせた温度空間
次に、三菱電機 静岡製作所 ルームエアコン製造部 技術第一課長の吉川浩司氏が登壇し、FZシリーズの新機能について解説した。
FZシリーズでは、まず「体感温度」に注目。三菱電機のルームエアコンは、これまで赤外線センサー「ムーブアイ極」によって、人の表面温度を0.1℃単位でセンシングしていた。
しかし、表面温度を測定するだけでは、同じ温度でも暑い・寒いと感じる個人差には対応できなかった。人間は身体の中心部を守るため、「寒い」と感じると血液を身体の中心に集め、末端部分が冷たくなる傾向がある。そこで、FZシリーズでは手先や足先の温度に注目。手足の先の温度をセンシングすることで、個人の温度の感じ方を判断できるようになった。また、手足という細かな部位をセンシングするため、ムーブアイ極の水平方向の解像度を、従来の4倍まで高めている。
○独立駆動の2つのファンで2種類の風量コントロール
FZシリーズ最大の特徴ともいえるのが、温度の感じ方が異なる人が同一空間に2人いる場合、それぞれにふさわしく空調をコントロールできる点。従来のエアコンは、風の「向き」