2015年8月27日 11:00
【成功者の視点】BtoB向けECビジネスの先駆者、ラクーン 小方功氏
話題と金と人を集めるにはどうしたらよいのかという考えで生み出されたビジネスだったが、日本の抱える課題に正面から取り組んだことが評価された。
また、当時はBtoCのビジネスが多く、BtoBのビジネスが立ち後れていたため「オンライン激安問屋」はかなり注目された。また、小方氏は突然の大きな資金の調達にも成功している。
「まだ月額の売上が100万円くらいしかなかった頃にシンガポールからビットバレーを視察に来た華僑に、BtoBビジネスを展開している人として紹介してもらう機会がありました。彼を空港まで送る電車の中でビジネスのプレゼンテーションをしたところ、シンガポールテレコムのコー・ブーン・フィー氏に紹介され、いくらでも出資するといわれたのです」(小方氏)
●アイデアを社員に説明することから生まれた「スーパーデリバリー」や「SD export」
その後2002年には、現在4万6000社の会員数を誇る「スーパーデリバリー」を開始。やはり業界の問題点や現場の不満を汲み上げる形の中間流通業だ。
その時々に必要とされるビジネスを立ち上げ、成長させて来ているように見える小方氏だが、起業者が成功するための大きなターニングポイントとなるのは、1人目の従業員を雇うところだという。