【成功者の視点】BtoB向けECビジネスの先駆者、ラクーン 小方功氏
「自分1人でやっている状態から、誰かと一緒にやるということの間には壁があります。それは1人を養うコストだとか、人を使う難しさという問題ではありません。成功者は養う、使うなどいう言い方はしないものです」と小方氏は語る。
そんな小方氏は、ビジネスに関するアイデアは日々書き留め、その中から選りすぐったものを社員に披露し、意見を聞くというスタイルをとっている。アイデアはいつも持ち歩いている手帳に、日々のToDoなどと一緒に書きためており、完了したToDoと一緒に日々見返して、魅力的でないアイデアは削除していくという。
「もっとこうだったらいいのに、というような思いつきを何でも書いておきますが、夜中に考えたものはダメですね。夜中に書いたラブレターはよくないと言われますが、同じようなものかもしれません。そうして日々書き込み、見返していると何年たっても残っているアイデアが出てきます。
それを社員に話すわけです。たいていは笑われますね。その時点では見たこともないアイデアですから、無理だと言われたりもします。それに対して一生懸命説明するわけです」と小方氏。
身近な社員を第一の説得先として熱心にプレゼンテーションを行うことで、アイデアを確かなものにしていくスタイルのようだ。