若き起業家たちの夢とその戦略 (4) 「買取のイメージを変えたい」学生起業家が語るヒカカク!誕生秘話
できるだけ手間をかけたくないし、高く買い取られたいとぼんやりしていたら、気づいたときには1年以上経っていたんですよね。不要なものがあっても、処理するアクションが面倒で放置しがちになりませんか。
2つ目は、大学4年の頃のエピソードで、僕の友人に古着店や楽器店などで、よく不要品を売る人がいたんです。彼から「毎回何店舗かお店を回って、査定額を比較した上でなるべく高く売っている」と聞きました。でも、よく考えると1店舗ずつ回るのは大変ですよね。地方だとなおさら時間的コストがかかるでしょう。
この2つのエピソードがきっかけとなって、買取価格の比較から買取までWeb上で完結すれば、かなりの効率化を図れることに気づき、ヒカカク!というサービスを想起しました。
価格を知るという意味では、クルマのような高額商品を売る際に一括査定するサービスは昔からありました。
でも、ああいったサービスは、査定申し込み後、結果が通知されるのを待たないと、いくらで売れるかわからないんですよね。
あらかじめ買取価格が比較できるサービスがあれば良いのにと思いましたが、日本にはなかった。だから僕たちは、Webサイト上で買取価格を公開し、ユーザーが自らの意思で売り先を積極的に選べるサービスを作ることにしたんです。