若き起業家たちの夢とその戦略 (4) 「買取のイメージを変えたい」学生起業家が語るヒカカク!誕生秘話
(2015年8月)現在は電子機器を中心に取り扱っていますが、実は当初、電子機器と楽器を取り扱うつもりでした。でも、楽器店に話をしにいくと、あまり良い反応を得られなかったんです。楽器業界は大手やチェーン店が大半で、トップ企業を取り込まない限り難しいなと。
一方で、電子機器は小規模な買取業者が多く、楽器よりも事業として進めやすかったので、動き始めてから約2週間で、電子機器1本に絞ろうと決めました。
○今すぐの課金やマネタイズは、考えていない
――― ちなみに、サービスサイトを見ていると、高額な買取額が目立つのはなぜでしょうか?
小規模な買取業者を中心に掲載しているからです。そもそも買取業者によって買取価格が違うのは、コスト構造が異なるから。多くの大手買取業者は駅前の一等地に店舗を構え、多大な広告費を投下しているぶん、買取価格を下げないと採算がとれなくなります。一方、広告費にあまりお金をかけていないため、大手と比べて買取価格を高く設定できるのが、小規模な買取業者の特徴です。
ヒカカク!のようなプラットフォームビジネスの成否は、どれだけ多くのプレイヤーを集められるかにかかっていると思っています。