2015年8月31日 12:37
Pythonで学ぶ 基礎からのプログラミング入門 (15) Pythonをシェルスクリプトのように使ってみよう(前編)
これぐらいならシェルスクリプトで作成すれば十分なのですが、シェルスクリプトの文法はPythonほど強力ではなく、複雑なことをするのには向いていません。真偽のほどは定かではありませんが、「Perl」と呼ばれている古い有名なスクリプト言語は、Bashより前のシェルスクリプトが貧弱で互換性に乏しいことを理由に開発されたという話を聞いたことがあります。こういった話からもわかるように、スクリプト言語はシェルスクリプトとの親和性が非常に高いため、スクリプト言語をシェルスクリプトのように使うということが可能なのです。
Pythonをシェルスクリプトのように使う際は以下のイメージのような形で動いていると考えてもらうとわかりやすいかもしれません。
先ほどはユーザがシェルを操作していましたが、それをPythonにやらせているだけです(なお、今まではシェルを経由せずにPythonが直接OSとやりとりをしていました)。
シェルを使いこなせないとシェルスクリプトを書けないように、Pythonでシェルプログラミングのようなことをするには、ある程度シェルを知っていることが前提となります。なお、今回はLinux上での利用を前提に記事を書きます。