2015年9月1日 10:00
Hot Chips 27 - 中国Phytiumの64コアARMv8サーバプロセサ「Mars」(前編)
と呼ぶコアを集積している。ARMv8のアーキテクチャライセンスを受けており、Xiaomiコアは64bit ARMアーキテクチャのコアとなっている。
アーキテクチャライセンスの場合は、ARMの論理設計には縛られず、独自に論理設計を行うことが認められており、高性能コアを作ることができる。Xiaomiコアは、4命令フェッチ、デコード、ディスパッチのOut-of-Orderと書かれており、本家のARM Cortex-A72が3命令デコードであるのに比べて、より並列度の高い設計になっていることが注目される。
パネルは4個のXiaomiコアが2MBのL2キャッシュを共用し、キャッシュのコヒーレンスを維持するDirectory Control Unit(DCU)に接続されている。これが2組あり、パネル全体では8コア、4MB L2キャッシュという構成になっている。そして、ルーティングセルを経由して他のパネルやメモリと繋がっている。
パネルの大きさは6mm×10.6mmとなっており、1個のコアあたり約8mm2の面積を占めている。
これは、TSMCの16FF+プロセスで作ったCortex-A72が1.15mm2と言われるのと比べると、微細化の程度の違いを補正しても3倍程度の面積と思われる。