2015年9月3日 08:00
「モバイル広告大賞」から「コードアワード」へ - 14年の歴史から紐解く、これからの広告コミュニケーションとは
作品の質も内容も大きく変わっていきましたね。
とくに当時画期的だったのは、顧客接点の中心をモバイルに据えて、周辺に4マスメディアを置いて施策を行う会社が現れたこと。モバイルが普及してから、キャンペーンが劇的に進化していったんです。
2003年には、モバイルのみのキャンペーンでもオープン懸賞になることが認められ、モバイルを絡めるキャンペーンが急増しました。商品購入時に付いている8桁のデジタルコードを入力して、ハズれると待ち受け画像や着メロをもらえる、といった企画が流行っていた頃ですね。
○マルチデバイス時代のデジタルマーケティングを象徴する賞に
2014年に「コードアワード」として刷新してからは、アイデア勝負の受賞作品が増えたと感じています。制作には一般のWeb制作会社ではなく、クリエイティブブティックが携わっているケースが多く、作品のクリエイティビティが年々高まっている印象です。
モバイルの新技術は踊り場に来ていて、新しいものはなかなか出てきません。
そんな制約のあるなかで、どうすれば面白い展開ができるか、別の視点から考える必要があります。昔は新技術を使えば勝てたのでしょうが、今はアイデアで勝負する時代になったのだといえるでしょう。