くらし情報『乾癬治療にもたらされた第4の選択肢 - 生物学的製剤が変える治療の在り方』

2015年9月3日 08:00

乾癬治療にもたらされた第4の選択肢 - 生物学的製剤が変える治療の在り方

生物学的製剤は簡単に言えば、免疫機能などに関与する情報の伝達を行うタンパク質で、免疫異常や炎症などを引き起こす物質なども存在することが知られている「サイトカイン」に対し、その作用を抑制する薬剤を投与することで、症状を抑えることを可能とするもの。

日本での乾癬への生物学的製剤の利用が可能となったのは2010年からで、最初に「TNF-α(Tumor necrosis factorα:腫瘍壊死因子)」を標的とした「アダリムマブ」および「インフリキシマブ」が、2011年からインターロイキン-12(IL-12)やインターロイキン-23(IL-23)を標的とした「ウステキヌマブ」が、そして2014年12月にはインターロイキン-17A(IL-17A)を標的とした「セクキヌマブ」がそれぞれ承認されている。

森田教授は、「乾癬の治療の流れとして、外用、光線、内服、そして生物学的製剤という順番で治療が施されている場合が多いが、乾癬の範囲が広がり広範囲になっていくと、治りにくくなったり、糖尿病や高血圧症、脂質異常症、心血管疾患といったへ依存症の合併の可能性が高くなる」としており、治療の早期開始と治療選択から治療指針を考える必要性を強調する。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.