2015年9月8日 12:00
兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃 (27) 続・「カレー沢薫先生サイン会」の開催動機
先日(8月22日)、性懲りもなく4回目のサイン会を行った。ちなみに今回の定員は100人である。
○サイン会は楽しい
「コミュ障を公言しているのに何故サイン会をやるのか」ということは、以前サイン会についてのコラムで書いたが、要約してしまえば「やれば何か楽しいことが起こる気がする」という浅はかさ5億%の気持ちから「やりましょう」となるのだ。
実際、サイン会が楽しいか楽しくないかと言われたら、楽しい。出す本出す本てんで売れない小生だが、これだけ大勢の人が貴重な時間をドブに捨てて来てくれたというだけで嬉しい。しかも開催日は夏まっさかり。花火や海へ行くなど、他にやることがあるはずだ。おそらく多くの人が「夏の過ち」カテゴリとして私のサイン会に来たのだろうが、岩場で行きずりの異性と関係を持つよりは、よくわからん漫画家のサインが家にある方がまだ健全だと思う。
とにかく人が来てくれればそれだけで「自分もまだ捨てたものではないかもしれない」と思えるのだ。逆に、誰も来なかったら「もう終わりだ」となるのである。
前のサイン会は人が来たのに、今回は来ないというのが一番キツイ。言ってしまえば「はじまってもないのにオワコン」