2015年9月10日 10:00
STOP!パスワード使い回し! - 楽天の対策と個人への啓蒙活動とは?
楽天会員になると共通のIDでさまざまなサービスを使えるよう利便性を高めているのだが、冒頭の例のようにひとたび不正にログインをした悪意ある者は時にこれを逆手に取り、さまざまなサービスを同時に使う。
そういった挙動がある、又はそれと思しき不穏なIDを日々サービス毎に集めて解析を行い、一定の判断のもと、被害拡大の前に当該IDを停止したりパスワードをリセットするなどの処置を行っている。
行動解析とパターンマッチング
楽天技術研究所とのコラボレーションで悪意ある行動の解析を行っている。
上記の不穏なIDの収集などから、不正行為者の行動には一定のパターンが見受けられる。すべてとは言わないが、特定のブラウザを使用していたり、特定のプロバイダーからアクセスしていたり、特定の地域からアクセスしていたり、物品を購買した場合であれば特定の場所への配送を指定していたりするということがある。これらのデータは一定期間をへると膨大な量のデータになる。これら膨大なデータを有効な対策に生かさない手はない。楽天では技術研究所の研究員と共にこれらのデータから不正行為者の行動解析を行い、パターンによる検出ができないか、または、特定のソリューションに入れ込んで自動的な判定を行って不穏な挙動を起こす前に排除できないかどうか、検討を重ねている。