くらし情報『ウェザーニューズの超小型衛星「WNISAT-1R」が完成 - 2機目の「マイ衛星」でリベンジなるか』

2015年9月18日 14:30

ウェザーニューズの超小型衛星「WNISAT-1R」が完成 - 2機目の「マイ衛星」でリベンジなるか

、緑、赤の3台で、近赤外が1台。可視光と近赤外を使うのは、反射率の違いから、海氷と雲とを見分けるためだ。画素数は2,048×2,048。地上分解能は、近赤外/赤が400m(撮影幅は800km程度)、緑/パンクロが200m(同400km)となる。

ウェザーニューズで衛星プロジェクトを率いてきた山本雅也氏は、「初号機のトラブルを受け、急遽WNISAT-1Rの開発に着手した。海運会社からは『早くして欲しい』という声も聞いている。ロケットの打ち上げが当初予定の2015年末から延びてしまったが、来年の北極海航路のシーズンにギリギリ間に合うタイミングなので、この衛星でリカバリーしていきたい」と意気込みを述べる。

これまで、アジアと欧州を結ぶ航路としては、スエズ運河経由と喜望峰経由の2つの航路があったが、近年の地球温暖化により、第三の航路として北極海航路が出現。
海氷の面積が縮小する夏限定の航路ではあるが、航海距離を、スエズ運河経由の約2/3、喜望峰経由の約半分と、大幅に短縮することが可能で、海運会社にとっては、燃料費を削減できるというメリットがある。Global Ice Centerの佐川玄輝リーダーによると、従来も海氷予測のために国内外の衛星データを活用してきたが、これにWNISAT-1Rが加わることで、より詳しく海氷の状況が分かるようになるという。

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