くらし情報『ウェザーニューズの超小型衛星「WNISAT-1R」が完成 - 2機目の「マイ衛星」でリベンジなるか』

2015年9月18日 14:30

ウェザーニューズの超小型衛星「WNISAT-1R」が完成 - 2機目の「マイ衛星」でリベンジなるか

光学観測には、夜間や曇天時の観測ができないという弱点がある。これを補うため、大型衛星では、電波を出して地上からの反射波を受信するレーダー観測も利用されているが、大電力が必要になるので、超小型衛星では実現は非常に難しい。そこで、自分で電波は出さずに、GNSS衛星(GPSやグロナスなどの測位衛星)が出している電波を利用しようというのがGNSS-Rである。

WNISAT-1Rには、GNSS-R受信システムを搭載。地上で反射された電波を受信して解析し、海氷の判別に利用できそうか、実現の可能性を調査する。受信アンテナの横にはサブカメラが設置されており、GNSS-Rの検証用に、電波受信時の海面の様子も撮影しておく。なお、このサブカメラには、メインカメラが使えなくなった時のバックアップとしての役割もある。

ところでWNISAT-1Rがこのサイズになったのは、アクセルスペースが開発に関わった超小型衛星「ほどよし1号」の衛星バスがベースになっているからだ。
本来は、ここまで大きくする必要は無かったそうだが、衛星バスから新規に開発していては時間がかかる。既存の衛星バスを利用したことで、開発期間の短縮を図った。

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