2015年10月2日 13:08
世界に追いつけるか 「高度化」H-IIAロケット、ここに誕生す (3) これからがH-IIAと日本の商業打ち上げのはじまり(前編)
もうひとつは、ロケットから衛星を分離する際の衝撃を小さくするための改良である。これまでは火工品と呼ばれる、火薬を使った部品を使って、ロケットと衛星との結合部分を分離させていた。しかしこれでは衛星にかかる衝撃が大きくなってしまうため、火工品を使わない、機械式の分離機構が開発された。ただ、この改良点については、今回の29号機の打ち上げでは使われず、次の「ASTRO-H」の打ち上げで初めて実証がおこなわれる計画だという。
これ以外の改良点は基本的に、静止衛星や、衛星の複数打ち上げ、また科学衛星などの特殊な軌道に打ち上げる場合にのみ役に立つ技術だが、この2点は、すべての衛星の打ち上げにとって役に立つ改良となる。
(後編に続く)
波瑠、朝ドラ『あさが来た』ロケ地での“再現ショット”に反響「エモい」「もう9年も経ったなんて」「素敵な写真」