新生『ルパン三世』青ジャケットの理由とは? アクションの極意は"重量感"&あのアニメからの影響も - 友永和秀総監督に訊く
この2人が入ったことで方針が変わって、作風がマンガっぽくなったんです。でも僕は、おおすみさんの『ルパン』も、高畑さんや宮崎さんが入った後のものとあまり違うとは思わないんですよ。それも『ルパン』だなと納得できるというか。『ルパン』というのは、それだけの深さを持つキャラクターなのではないでしょうか。
だから、TV第2シリーズ(1977年~1980年)に参加が決まって、「あの『ルパン』をやれるぞ」と喜んでいたのですが、このルパンはあっけらかんとしていて、「第1シリーズとはちょっと違うテイストだな」と思ったりしたこともありました。今回のルパンはどちらかというとTV第1シリーズに近く、あまりバカバカしいことは控えて、もうちょっとシリアスな部分があってもいいかなと思っています。ストーリーにもシリーズを通した裏設定もあるので、その設定に触れるところはかなりシリアスになっています。裏設定についてはまだあまり話せないんですけどね(笑)。
――今回のTVシリーズを作る上で、"軸"にしたのは『ルパン』のどのような部分でしょうか?
「5人のキャラクターの違い」ですね。これは脚本の打ち合わせをして、だんだんそうだなと思ったところです。