くらし情報『ブラック企業の裏側に「ブラック消費者」 - 『投資家が「お金」よりも大切にしていること』』

2015年10月9日 07:00

ブラック企業の裏側に「ブラック消費者」 - 『投資家が「お金」よりも大切にしていること』

ブラック企業の裏側に「ブラック消費者」 - 『投資家が「お金」よりも大切にしていること』
日本で「私は、お金が大好きです」と言うと、多くの人は眉をひそめるに違いない。日本人にとって、お金の話はタブーとまではいかないまでも、あまりおおっぴらにするものではないという考え方がある。たくさんお金を持っている人は「何か汚いことでもして儲けたのじゃないだろうか」と疑われ、貧乏だけど一生懸命仕事をしている人は「立派な人」だと思われる。冷静に考えてみればお金持ちにだって立派な人はいるし、貧乏人にだって悪人がいるということはすぐにわかるのだけど、少なくとも日本には「お金を稼ぐ=汚い、悪い」といったイメージが存在する。

今回取り上げる『投資家が「お金」よりも大切にしていること』(藤野英人/星海社新書/2013年2月/820円+税)は、こういった「お金」に関する誤ったイメージを払拭するために最適な一冊だ。本書は別に投資の入門書というわけではなく「お金」そのものについて考えるための本である。「お金持ちは悪、貧乏人は善」といった短絡的な思考は人を幸せにしないだけでなく、経済を停滞させ、社会全体に対しても悪影響を及ぼす。「お金」のことを考えることは、実は世の中のことを考えることと密接につながっている。

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