くらし情報『ブラック企業の裏側に「ブラック消費者」 - 『投資家が「お金」よりも大切にしていること』』

2015年10月9日 07:00

ブラック企業の裏側に「ブラック消費者」 - 『投資家が「お金」よりも大切にしていること』

という態度を取ることは決して適切ではないということもわかってくる。本書では、ブラック企業問題の根幹にブラック消費者の問題があるのではないかという指摘がされているが、これはひとつの側面として確実にあるだろう。諸外国に比べて、総じて日本のサービス業はサービス過剰状態にある。すべてがつながっている以上、消費者としてサービス提供者に不当につらく当たれば、結果的にそれは何らかの形で自分に跳ね返ってくると考えたほうがよい。どうせ跳ね返ってくるなら、いい影響が跳ね返ってきたほうが絶対によい。経済の互恵関係を忘れずに、つねに「良い消費者」でありたいものだ。

○投資とはエネルギーのやり取り

本書では、投資を「いまこの瞬間エネルギーを投入して、未来からのお返しをいただくこと」と説明している。ここで大切なのは、やりとりされるのは「お金」ではなく「エネルギー」だということだ。
この定義だと、すべての人は投資家であるということになる。

本を読むという行為も、エネルギー(時間)を投入して何らかの知識を得るという点で、間違いなく「投資」だと言える。ぜひ、本書に「投資」をしてみてほしい。

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