くらし情報『宇宙のさえずりが、オーロラを瞬かせる - 小型衛星「れいめい」の発見 (1) 脈動するオーロラ』

2015年10月13日 12:02

宇宙のさえずりが、オーロラを瞬かせる - 小型衛星「れいめい」の発見 (1) 脈動するオーロラ

宇宙のさえずりが、オーロラを瞬かせる - 小型衛星「れいめい」の発見 (1) 脈動するオーロラ
北欧やアラスカなどでよく見られる「オーロラ」。夜空を包み込むように、青や緑、赤色に光りたなびくこの美しい現象は、これを見るためだけのツアー旅行が組まれるほど、人気が高い。

ところで、明け方近くの時間になると、オーロラが数十秒ごとに光ったり消えたり、脈動する様子を見ることができる。「脈動オーロラ」と呼ばれるこの現象がなぜ起こるのかは、長い間謎とされ、さまざまな説が提唱されてきたが、いずれも明確に説明することはできないままだった。

2015年9月28日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所は、小型高機能科学衛星「れいめい」による観測と、コンピューターによるシミュレーションにより、その仕組みを解明したと発表した。そこには「コーラス」という、「宇宙のさえずり」とも呼ばれる不思議な現象が絡んでいた。

今回は2015年9月28日にJAXA東京事務所で開催された記者会見から、脈動オーロラの正体と、解明に貢献した「れいめい」、そしてさらなる謎の解明に向けて開発が進む「ジオスペース探査衛星(ERG)」について見ていきたい。

○脈動するオーロラ

オーロラは、太陽から飛んできた電子が、地球の磁力線に沿って地球に降り注ぎ、高度100から300kmあたりで大気とぶつかることで光っている。

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