2015年10月13日 12:02
宇宙のさえずりが、オーロラを瞬かせる - 小型衛星「れいめい」の発見 (1) 脈動するオーロラ
したがって太陽の活動が活発になれば、北欧などと比べると低緯度にある日本の北海道などでも見ることができ、実際に今年の3月と6月に観測されている。
オーロラと聞くと、私たちはまずカーテンのように揺れ動く姿を思い浮かべるが、明け方の2時や4時ごろになると、オーロラが数十秒ごとに光ったり消えたりする様子が見えるという。これを「脈動オーロラ」という。これは特殊な現象ではなく、明け方までオーロラ観測をしていると、誰でも見られるものだという。
さらに、この脈動オーロラを詳しく観測すると、数百ミリ秒という短い周期で、その光が強くなったり弱くなったりもしている。脈動オーロラのうち、数十秒ごとに光ったり消えたりする様子を「主脈動」、そしてその主脈動のうち光っている最中に、数百ミリ秒ごとにその明るさが変動する様子のことを「内部変調」という。
だが、なぜこの脈動オーロラが起こるのか、何が主脈動と内部変調を起こしているのかは、長い間謎に包まれていた。その謎の一端を明らかにするため、2005年に小型高機能科学衛星「れいめい」が打ち上げられた。
○小型高機能科学衛星「れいめい」
「れいめい」は2005年8月23日、カザフスタン共和国のバイカヌール宇宙基地から、「ドニェープル」