2015年10月14日 11:00
経営者は何度も生まれ変われ - Cisco CEOが話すIoT時代の企業の在り方
これらが意味するものは何か。
Levie氏の問いに対してChambers氏は、「技術ではなく、(提携により)顧客に提供できる成果にフォーカスした結果」と述べる。つまり、1社だけでは顧客のニーズを満たすことができないからだ。
そして、このような大手の技術企業の提携が今後も増えると予想する。「提携は勝者になるか、敗者になるかに大きな影響を与えるだろう」とChambers氏は述べる。
このような変革は企業だけでなく国レベルでも起こる必要がある。各国政府とのやりとりがあるChambers氏はここで、インドなどの途上国やドイツ、イタリア、英国などの先進国には「デジタル戦略」が存在するが、米国には意外にも「ちゃんとしたデジタル戦略がない」と危機感をあらわにしている。
○変革を乗り切る――リーダーに大きな責任
Chambers氏が対談で聴衆に送ったメッセージは、「あらゆる企業のトップがデジタル化の戦略を持ち、市場の変革期をうまく乗り越えなければ存続できない」という言葉に集約される。
「デジタルの変革を受け入れ、正しくその変革を管理できる企業が成功する」とChambers氏は話すが、ここでリーダーが大きな役割を果たす。