英BBC、日本語版サイトを開設 - CEOが語るBBCブランドの方向性
(イーガン氏)
視聴者の変化に対応し、自分たちも革新しなくてはならないとジム氏は主張。そのための取り組みとしてBBCは、Twitterで最もシェアされるニュースブランドであり、Facebookの「Like!」は5000万回を超えると話した。また、番組をモバイル機器のみで制作する、番組内の議論をモバイルで続ける、視聴者からアイデアを募るなど、多面的な施策が行われていることを映像で紹介した。
○BBCが考える「ニュース機関の存在意義」
目の前で起きたことを誰もがすぐに世界へ向けて発信することができる時代だ。では、ジャーナリストの存在にはどんな意味があるのか。イーガン氏は、誰もが発信できるからこそ、BBCのような機関がこれまで以上に重要になってくると説明する。
「誰でもいろいろな意見を表明できるようになり、プロパガンダと事実の間が曖昧になってしまう中で、中立公正なニュースを得る機会と、背景をきちんと説明し視聴者が判断するための手助けになる情報が必要です。私たちのような機関が、デジタルの世界ではこれまで以上に重要になってくるわけです」(イーガン氏)
ソーシャルメディアで知ったニュースも、BBCで見るまでは信じないというユーザーの声も多いという。