LCC・ピーチの新チェックイン機は段ボール!? 遊び心だけじゃない開発の裏側
画面では作業中の人への案内のほか、後列の人に「チェックイン受付中」「お並びの方は旅程表とパスポートをご用意ください」などの情報を提示することで、チェックインを待っている間に準備を促す役割も果たすという。こうしたソフト面の技術をトータルして、現在特許を出願している。
○デザインや素材は地元・関西から
ただし、従来の自動チェックイン機でも特に不具合があったわけではない。「従来機でも他にはないものを作ろうという想いがあり、その結果、木を用いた機械を作りました。ただ、当時はなんとか就航に間に合わせなければいけなかったため、悪く言えば"ありあわせ"という部分もあったかもしれません。そのため、これまでの3年間のノウハウを結集し新しいことにチャレンジしようということで、約1年かけて開発しました」と前野氏は言う。
ちなみに、段ボールやスポンジなどの素材、また、デザイン案もPeachの地元・関西の企業に発注している。素材に段ボールとスポンジを用いた理由は単純に素材のコストダウンのほか、梱包に使われる素材をそのまま使用することで、自動チェックイン機の運搬コストの低減も狙っているという。
加えて、段ボールとスポンジということで機械の軽量化も図られている。