LCC・ピーチの新チェックイン機は段ボール!? 遊び心だけじゃない開発の裏側
同様のものを外注すると億単位の費用がかかる中、Peachはその数百分の1程度の費用で製作している。画面が大きくなったことでコストはアップしているが、その分、素材を段ボールとスポンジにすることでトータルのコストは変わらず、結果、同じコストで利便性を追求することができたという。
現在、関空では自動チェックイン機を15機設置しており、10月23日より国際線チェックイン前に新機5機を導入する。年内には関空内の全機を新機に入れ替え、その状況を見ながら今後、全国の空港に展開を広げていくという。
○収益を生み出す機械に
段ボールを用いるメリットはコストダウンだけではない。Peachは現在、搭乗券に広告を表示しているが、今後は自動チェックイン機そのものへの広告掲載も検討しており、実際にそうした要望の声も企業などからあるという。その際に便利なのが段ボールの壁面だ。
4側面で1枚になった段ボールは交換も簡単で、素材が紙であるためデザインも容易。
1機単独での広告のほか、例えば5機でひとつのデザインになるような広告展開も可能となる。なお、段ボールの中でも強度のある素材を使用することで機械全体の強度にも配慮している。