2015年10月24日 21:28
東京都心のお寺に最先端のデザインが集結 - これからのデザインを提示する「AnyTokyo 2015」
展示ブースでは、どの部分に何を搭載しているのかを示したディスプレイも見られた。
映像スタジオ「WOW」のプロダクトプロジェクト「BLUEVOX!」による漆器「SHIZUKU」は、漆だけでかたちづくった器。平滑な面に塗ると剥離しやすい性質を利用し、シリコン型から抜くようにして、塗装してつくる器では難しかった薄さや形状を実現した。
そのほか、トヨタIT開発センターと慶應義塾大学脇田研究室が共同開発中の運転インタフェース「FINA」のプロトタイプも、エントランス付近に実車(プリウス)と併せて展示されていた。
車の運転をする際には、走行時のスピードや障害物を確認するため、前方から少し目をそらす必要がある。腕にそれらの情報をプロジェクションマッピングすることで、その状況を解決しようというのがこのプロジェクトだ。前を向いたまま、周囲の状況や現在の速度など、「クルマが感じているであろう環境情報」を読み取ることができるよう設計されている。居眠り運転の防止を目的とした投影パターンも用意されていた。
なお、「AnyTokyo」の入場料は無料。「デザイン関係者だけでなく、さまざまな方がデザインと接点を自然ともてる機会になるよう、間口は広くしていきたい」