2015年11月2日 12:19
シリコンバレー101 (636) クラウドとデバイスの関係を再定義する第4世代「Apple TV」
普通の人々が同期機能に299ドルも支払わないことを初代が証明したおかげで、ストリーミングへとスムースに進めたのだ。当時はiPhoneもまだMac/PCが必須だった。同期が常識だった頃である。つまり、第2世代のApple TVは「99ドル」という激安価格を武器に、Mac/PCとコンテンツを同期するという常識を捨てさせ、ユーザーにストリーミングの利用を強いた。
第2世代Apple TVの発売から数カ月後にApple TV版のYouTubeが登場し、Mac/PCからのストリーミングだけではなく、ネットからのストリーミングが頻用され始めた。そして2013年にGoogleがChromecastを投入、Amazonも参入してきた。第2世代のApple TVの登場から短期間で、お手頃価格のストリーミングデバイスの市場が大きく成長し、それによってSpotifyやNetflixといったストリーミングサービスが音楽や映画・TVドラマの楽しみ方を変える下地ができた。
○32GBのデバイスでメディアリッチなゲーム
第4世代のApple TVは、32GBモデルが149ドル、64GBモデルが199ドルである。