2015年11月6日 11:30
スプリント改善の兆しで鼻息荒い孫社長 - ソフトバンク順調も値下げ議論は「真摯に受け止める」
また、広い帯域幅を持つ2.5GHz帯を用いて通信速度を向上させる施策などにより、売上も増え、解約率も1.54%に低下している。
さらに孫氏は、スプリントの業績を反転させるため3つの戦略をとるとしている。1つは固定費(OPEX)の削減で、2016年度から人員削減も含め、毎年2千数百億規模の削減を続けている。それに加えて470項目の固定費を削減するためのプロジェクトを始動するとしており、今後も毎年、継続的に固定費を減らすとしている。
2つ目は、孫氏が自ら「1年前は最悪だった」と話すネットワークの改善。以前から話してるように、孫氏自ら毎晩深夜まで、米国のエンジニアと会議をしながら次世代のネットワーク設計を進めているとのこと。
それが現実のものになるには1~2年かかるようだが、孫氏は「ナンバーワンになれなかったら私のせいだと言ってもらって結構」と、改善に強い自信を見せるほか、「私にとってはこの会議が趣味のような楽しみの時間になっている。非常にワクワクする」と話している。
最後の3点目は資金調達だ。端末をリース販売する際に発生する収支のギャップを埋めるべくリースカンパニーを設立し、そこを仲介することによって資金の問題を改善していくとのこと。