2021年12月9日 17:00
『エームビ』倉田健次監督、初めて触れた2.5次元に感じた魅力と驚き…役者全員が「そこで生きている」
舞台ならではの沸点の高い作業が詰まっているシーンになればと思いながら取り組んでいました。
—— 改めて、『エーステ』『エームビ』の魅力はどのようなところにあると思いますか?
僕自身もそうですが、お客様がこの作品に惹かれるのは、ただかっこいいキャラクターたちが出ているからではなくて、頑張っている彼らに自分を重ねる部分が大きいのではないかと思うんです。「みんな色々なことがあるけど、頑張っているんだよね」と思わせてくれるし、人生の深いところに触れている。自分が何を大事にして生きるのか、自分は何者なのかというところまで考えさせてくれる作品だからこそ、愛されているのだと感じました。『エームビ』もそういう感想を持ってもらえたら嬉しいですね。純粋に彼らを応援して、楽しんで、でも観てくださった方の背中も押してあげられる作品となれたら本当に幸いです。■倉田健次
8月14日生まれ。岐阜県高山市出身。
映画監督/脚本家/小説家/アクティング・コーチ。『彼女のSpeed』で世界中から次世代を担う映像作家が選出されるサンダンス・NHK国際映像作家賞にて、『EVERYTIME WE SAY GOODBYE』『Novela Pic aresca』で国内外の国際映画祭にてグランプリ受賞。