2015年11月25日 08:30
独自OSでIoT向けセキュリティを、ClavisterとキヤノンITSの戦略は
Clavister製品は、Linuxをはじめとしたオープンソースを使わずに完全独自開発したOSを使用。フットプリントが11Mと軽量で、不要なプロセス処理がなく、ハードウェアリソースを効率的に利用するため高速に動作し、脆弱性が少ないという特徴を持っている。
「当社は20年前、スウェーデン国内の軍用セキュリティソリューション構築からビジネスを開始した。国防車両向けのセキュリティ製品だったために、フットプリントの小さいシステムである必要があったことから、OSSは利用せず、自社開発を選択した」と、この特徴が生まれた背景についてClavisterのCEOであるJim Carlsson氏は次のように説明する。
Clavisterのシニアバイスプレジデントでグローバルセールスを担当するJames Bystom氏は、「OSSは脆弱性の影響を受ける可能性があるが、独自開発であれば脆弱性の影響を受けることはない。さらにハードウェア上を走るコードも全部内製であり、外部の影響によるトラブルが起こることがない。さらに、ソフトウェアのサイズが小さく、フットプリントが小さくなるというメリットも生むこととなった」