2015年11月25日 08:30
独自OSでIoT向けセキュリティを、ClavisterとキヤノンITSの戦略は
と説明する。
崎山氏はスウェーデンのClavister本社に訪問し、「実際に開発現場や製品テストを行っている現場を見ることができた。テストについては、外部の企業にテストを任せる企業も多いが、Clavisterは自社ソフトを搭載したアプライアンスの耐久テストまで社内で行っている。製品の品質に対する強いこだわりを持っていることが伝わってきて、信頼も増した」と話す。
こうした特徴を活かし、ClavisterではIoT向けセキュリティ製品の開発に取り組んでいる。
「これまでネットワークセキュリティ製品を開発、提供してきたが、今後はあらゆるデバイスがネットワーク上で利用される。我々がネットワーク製品で培ってきた技術、ノウハウはIoT向け製品にも活かすことができると考えた。ただし、IoTサービスは都市向けやビル用などさまざまなレベル向けのものがあり、セキュリティゲートウェイはどうあるべきか、さまざまな検討を行っている段階だ」(Bystom氏)
確かにIoTは、これまでのオフィス向けセキュリティ製品とはまったく異なる用途であり、連携するソリューションも多岐にわたる。
カメラや湿度を測るセンサーなど、これまでのオフィス用セキュリティ製品とは異なるデバイスとの連携も必要になることから、IoTセキュリティ製品の設計がどうあるべきか、さまざまな企業の試行錯誤が始まった段階である。